いつもの「運が悪い」を変える生き方、始めてみませんか?
先日の記事で、「運」(についての認識)には三つの段階があるということについてお伝えしましたが、今回は「運」と「ストレス」の関係についてです。
以前の記事でも述べましたが、自分でコントロール出来ない「運」には「ランダムネス」(法則性が無く予測が不可能な状態)が関わっています。
たとえば、『運を味方にする 「偶然」の科学』(栗木 さつき 訳 東洋経済新報社)という一冊のなかで、心理学・神経科学を専門とするバーバラ・ブラッチュリー教授は、
運という言葉は、「偶然のめぐりあわせ」という意味で使われることが多い。ランダムネスは、私たちを不快にさせる日常生活のそこかしこにある。ランダムネスが怖く感じられるのは、それが人知を超えていて、予想も予測もできないからだ。そして人間には自分が理解できないものを好まない傾向がある。
と述べています。
そのため、いわゆる「運が悪い」とは、いつものパターンから外れた、想定外で予測不可能な事態に対処できなかったということでもあるのです。
そしてこの「運が悪い」とは、別の言い方をするのであれば、「ストレスに弱い」ということになり、より率直に言えば「メンタルが弱い」ということになると思われるのです。
運が悪い ≒ ストレスに弱い ≒ メンタルが弱い
ちなみにこのように述べるのは、普段から「運が悪い」と感じることが多かった私自身、予測していなかった事態に遭遇するとすぐに動揺してしまうといったように、かつて、私自身のメンタルが弱かったからなのです(≒ストレスに弱かったのです)。
なお、「ストレス」については以前の記事で述べましたが、自分の思い通りにいかなかった時や予測や期待が外れた時、あるいは不確実な状況に対処しなければならない場合などに、人はストレス(不快さ)を感じるのです。
すなわち「電車が遅れて大事な試験に遅刻しそうになる」など、不確実な状況に遭遇しても、冷静に対処出来る能力が高ければ高いほど、その人は「ストレスに強い」(≒メンタルが強い)ということになるのです。
ちなみにバーバラ・ブラッチュリー教授は、『運を味方にする 「偶然」の科学』のなかで、「運を信じない人のほうが信じる人よりも心理学的には健全だと思われてきた」心理学の「新たな研究によれば、運を信じる人は運を個人の特徴、つまり個性のひとつと見なしているそうだ」と述べています。
そして、「「自分は幸運だ」と思っている人は、予測できない、偶然起こった問題に直面し、その問題を克服しなければならない場合でも「自分は幸運なのだから」と信じることで、希望と自信をもっているらしい」としたうえで、
たとえ運は偶然に左右され、自分のコントロールが及ばないものだと認識していても、「自分は運がいい」と考える人は偶然起こる出来事にも耐えやすくなり、予測できない出来事にどう手を打つべきかという答えを割りだしやすい。この説から見れば「自分は幸運だ」と思っている人は「自分は運が悪い」と思っている人よりも精神状態が健全で、ストレスに対処する能力が高いことになる。
と述べています。
お忙しい中ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪